（SPIRAL MOON「みごとな女」稽古場日記より）
小野坂貴之です。本日は稽古オフ。とはいえ、しておくべきことはいろいろとある。舞台準備の方の話は長くなりそうなので、ひとまず私プライベートの話をひとまず。
先日買い換えたiPhoneの、古い方を下取りに出すため自宅近くのショップへと向かう。対応してくれた女性はおそらく韓国人の方だろう。笑顔で丁寧に対応してくれているが、まだまだ会話になれないのか、その端々がところどころストレートなのである。
女性「ご家族はすべて他社ご契約なのですね。遠いところへお住まいですか？」
私「ええ、香川県です」
女性「わかりませんね」
私「（…ではなぜ聞いたのだ）」
女性「お客様、設定はすべてクリアされましたか」
私「はい、しています」
女性「『iPhoneを探す』の設定はクリアしていますか？」
私「うーん、していると思うけど」と考える。
女性「私の目を見て答えてください」
私「ええ？（…取り調べみたいだ）」
女性「でも大丈夫でしょう」
私「ええええ？（ええええ？）」
そのド直球な聞き方に度肝を抜かれつつ、笑顔で対応する姿に「なんだかなぁ。まぁいっか」と見守ってしまった一瞬だった。
さておき、昨日の稽古場の様子を少し。
昨日の稽古場は、音響・照明・舞台美術のスタッフさんを迎えて荒通しを。スタッフさんに場面ごとの形や配置、雰囲気を見てもらうためのものだが、物語を一本通して演じてみると、なんとなく役割の大枠が見えてきて向かうべき方向や挑戦すべき姿勢を思い描いたりできるのだ。
「みごとな女」、ド直球ではないけれど、物語の人物が織りなす会話にドギマギしていただくために、明日からのノンストップ稽古でひたすらに精進しようと心に決めた。