たまに、ふと気づくとしゃべりながら家事をしている。それはもう随分長く分かっていた。
随時確認の意味合いもあるので、長くそのままにしていたのだ。
ところが今日、はたと気づく。
「これはこうしとったらええかいの」「あれせないかん」「これをあれしてこうしとったらええんちゃうんか」
主語も述語も名詞も動詞ですらも、その全てが「これ」と「あれ」で構成されていたのだ。
いかん。これはもう堕落である。「あれ」と「これ」でとりあえず片付けようとしている自堕落である。
「しっかりと日本語をしゃべろう、たとえ一人でいる時も」と心に誓った今日この頃なのである。